LINE API Use Case
LINE API Use Case

LINEが店員に、ノーコードで実現した無人のレンタルドレス店舗の開発事例

システムの解説

LINEと連携しているIntegromatを利用して開発コストを軽減

事前に要件を決めきることが難しく、できる限りを自分自身で開発し、適宜仕様を修正したいと考えていました。私自身はエンジニアではないため、プログラミングを勉強し始めたのですが、その過程でクラウドASP間をAPIで繋ぐiPaaSというカテゴリーを知りました。

Zapierが最も有名ですが、条件分岐やループ処理、細かい関数等、よりプログラミングらしい表現ができるIntegromatを選び、LINEやAirtable等のサービスと繋ぐこととしました。Integromatは、Zapier等とは異なり、LINEとも公式に連携しているため、より容易に開発することができました。

クラウドインフラのランニングコスト

Integromatのランニングコストは29ドル/月で、計算方法に若干の違いはありますが、Zapierと比べると数分の1のコストで済みます。導入前と比較すると、閑散期かつコロナ禍においても1,200通/月のメッセージ削減に繋がっており、1通当たり1分の時間がかかると仮定すると、20時間/月分のコスト削減効果が見込まれます。また、問い合わせはアルバイトの時間に合わせてはくれないため、効率的には20時間/月であっても、それ以上の作業時間の確保が必要になり、その点でもより大きなコスト削減効果が見込まれます。

日常的に、無意識的に利用してもらえるようなサービスの実現を目指す

今はLINEを通じて、ユーザー主導で注文ステータスを管理していますが、その手間もできる限りなくしたいと考えています。例えば、各ドレスにRFIDのタグをつけ、退店時に何かしらの方法でユーザーを特定し、RFIDを読み取ることで、そのユーザーに紐づく注文ステータスを変更するといったイメージです。

最終的にはドレスの幅もよりカジュアルに広げ、自宅のクローゼットの拡張のように、多くの人がEmpty Dressyを日常的に、無意識的に利用してもらえるようなサービスにできればと考えています。

これからサービスを開発される方に一言

LINEを使うことのメリットの一つは、ユーザーの日常に既に組み込まれていることだと思います。Messaging APILIFFを使うことで、使い慣れたユーザー体験の中で、色々な情報を提供し、アクションしてもらうことができます。

iPaaS系のツールを使うと、サーバーの管理も不要で、他のアプリケーションと連携したLINEのボットを簡単に開発することができます。そして、実際に自分のLINEから利用することもできるし、それを友達に利用してもらうことも容易にできます。

何かアイディアが生まれた際、Webアプリケーションを開発することを考えるように、LINEのボットも検討してみることをお勧めします。

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