サービス提供者様の今回のシステム開発への想い
「いつも生活の中心にある“食”を通じて毎日を明るく、楽しく」をコンセプトとする「AJINOMOTO PARK」では、毎日のおいしいをつくるレシピを中心に、食べることの様々な楽しさを“もっと”お届けしています。
サイトの運営を通して、生活者が調理を行うきっかけづくりや、食や味の素社の商品への関心を高めることを目指しています。また、サイトの利用データから生活者のレシピのニーズやトレンドを把握することも重要な目的の一つです。
以前からLINE公式アカウントのメッセージ配信機能を利用し、レシピや読み物の紹介等を定期的に行っていましたが、 「AJINOMOTO PARK」をより多くの人に利用してもらうために、生活者が日常的に利用できるような機能を付与したいと考え、Messaging APIを用いて「レシピ検索機能/ブックマーク機能」を実装しました。
「レシピ検索機能」では、LINE公式アカウント上で食材や料理名を呼びかけると、ボットが「AJINOMOTO PARK」に登録されているレシピをカルーセル形式で返信します。レシピの詳しい説明もLINE内で確認でき、「今週の献立」と呼びかければ、毎日異なる1週間分のレシピを閲覧することができます。
また、「ブックマーク機能」では、「AJINOMOTO PARK」や検索ボットで気になったレシピをLINE内にブックマークとして保存・呼び出しすることができます。
LINEとの連携
なぜLINE(API)を利用するに至ったのか
LINEを選んだ理由の一つは普及率の高さです。LINEは年齢や性別を問わず広く利用されているため、これまでつながる手段のなかったライトユーザーを含め幅広い生活者と接点を持つことができると考えました。
LINE公式アカウントでレシピを利用できれば、買い物の時など日常のちょっとしたタイミングでスマホからレシピを検索するなど、サイトに来訪しなくてもLINEからクイックに接触することが可能です。
「AJINOMOTO PARK」のリリース後、自社にとってどのような効果があったか?
機能のリリース直後から多くの方に利用いただき、LINEを通して「AJINOMOTO PARK」を日常的にご利用いただけるようになりました。
どのワードが多く検索されているか、※誰がどのレシピをブックマークしているかといったデータが取得でき、生活者のニーズの把握やその後のLINE上でのコミュニケーションに役立てることができました。
また、積極的に友だち追加する意義を持たせたこと、機能利用者に対し更に親和性の高いコミュニケーションを実施できるようになったことで、デイリーでの友だち追加数が施策前の5倍に増加するなど、LINE公式アカウント自体にも良い影響が見られました。
システムデータ利活用について
本施策では、※レシピを検索する際に発話したワードやブックマークしたレシピ、発話したLINEアカウントの識別子(UID)など、様々なデータを取得しています。料理の好みや調理頻度、家族構成など、生活者のライフスタイルは多種多様ですが、これらのデータを用いることで、好みに合ったレシピを紹介するなど、LINE上で生活者一人ひとりのライフスタイルに合ったコミュニケーションが可能になりました。
また、「AJINOMOTO PARK」ではサイトの行動データなど様々なデータから、ユーザーのファン度合いをスコアリングしております。本施策によりスコアに応じてメッセージ配信の頻度や内容を最適化するなど、LINEを通じてファン育成ができるようになりました。
※本施策ではユーザーの承諾を頂いた範囲でデータ取得・利用を行っております。