LINE API Use Case
LINE API Use Case

LIFFを活用し誰にでも使いやすいデジタルチケットを開発。取得した移動データにより、これまで見えなかった利用状況・移動実態を簡易に把握

システムの解説

MicrosoftAzureを活用し、環境構築を豊富な機能で安価に実現

インフラはMicrosoftのAzureを活用しています。

チケットサーバーを構成するために必要なWebサーバーやDBなどの各機能が揃っており早く安価にシステム準備ができました。

朝晩のピークなど利用時間の偏りが想定されるチケットサービスでも柔軟な拡張性や運用の効率化が期待出来ます。また、既存の統合・分析環境もAzureで構築していたため容易に連携でき、実証実施後にすぐに結果の確認ができました。他地域への展開もクラウドで構築しておくことで環境の再現が容易にできるなど、Azureで構築したことで柔軟で利点の多い環境が構築できたと思っています。

クラウドインフラのランニングコスト

アプリ運用におけるランニングコストは、アプリを動かすためのホスティングサービスとユーザ認証に関わるサービスの運用が主です。

ユーザ認証に関わるサービスに関しては、今回のような利用者が限定的な実証実験の場合は比較的負担が大きいのですが、LINEを利用することでユーザの認証や通知のためのシステム準備が不要だったので、実証目的のサービス開発、運用に注力することができました。

インフラを支える運用ツールは何を使用しているのか?

  • GitHub Actions: CI/CD 実行環境
  • Azure Application Insights: アプリケーションのモニタリング

自治体・事業者に向けてもデータを交通施策に活かす機会の提供を検討

データを捉えて交通施策に活かす取り組みはまだまだ多くの地域で出来ていない状況だと思われます。今回の取り組みを通して安価で簡易的な仕組みでも移動状況や傾向を把握できることが確認できたため、同様の取り組みを他の地域へも展開したいと考えています。

そのため当社では、まずは気軽に使って頂けるプロダクトとしてMaaSプラットフォーム『SeeMaaS(シーマース)』スターターエディションの提供を開始しました(ページ下部リンク参照)。

データ基盤と簡易デジタルチケットアプリを合わせて提供することで、ICカード等によるデータ取得が難しい自治体・事業者に向けてもデータ活用の裾野を広げる機会を提供していきたいという思いがあります。

これからサービスを開発される方に一言

デジタルの技術で利便性は高まる一方で新しい技術に慣れていない利用者が取り残されてしまうことがあります。幅広い年代に既に広く普及しているLINEを通じてサービスを提供することで開発側の負担が減るとともに、利用者に取っても使いやすいサービスの提供を容易に実現することができるようになります。まずは使って頂けるサービスを開発するという観点でLINEを活用することはとても良い選択肢になるのではないかと思います。

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