サービス概要と解決したい課題
日本で排出されるごみの約6割は容器包装といわれ、今や容器は「使い捨て」が当たり前になっています。しかしその結果、海洋プラスチックごみや景観の破壊、生物多様性の損失など、さまざまな問題が生じ、それをいかに解決するかが社会課題になっています。
Re&Goサービスは、繰り返し使える容器を、貸し出しから返却、洗浄、輸送までトータルで提供することで、容器ごみを削減する「容器のシェアリングサービス」です。「使い捨て容器」に代わる新たな価値観の提供や、さまざまな事業者をつなぎ地域経済へ貢献するなど、持続可能な循環型社会実現に貢献します。そして、サービスを通じて世界中の人々に行動変容を促し、社会課題の解決へ寄与することを目指しています。
LINEとの連携
なぜLINE(API)を利用するに至ったのか
環境問題の解決には、より多くの容器を循環させる必要があります。そのため、「利用者がスムーズに利用できること」がサービスに求められた要件でした。
現在多くのサービスでは専用アプリを用いてサービス提供をしています。しかし、この場合アプリのダウンロード/インストールの手間が、「利用者のスムーズな利用」を阻害する可能性があると考えました。
そこで、多くの人がインストール済みのLINEを活用し、簡単にサービスを開始いただけるようにしました。
また、LINEではチャットボットやプッシュメッセージ、LIFFなどのサービス構築で必要な基盤機能が備わっており、開発規模を減らし導入までのスピードを上げられることも魅力でした。
リリース後御社にとってどのような効果があったか?
スムーズなサービス利用の実現により、約1年間で1万人以上に登録いただき、3万5千回以上のリユース容器を利用いただくことができました。(Re&Go 運営チーム 調べ)
飲食店の店頭では接客の時間が短く、その中でサービスをご利用いただくのにLINEが最適であったことも効果につながりました。
システムデータ利活用について
ユーザーの貸し出しや返却などの環境行動を、LINEのMessaging APIやLIFFを用いて処理し、データベースに蓄積しています。行動データを元に「使い捨て容器削減数」や「CO2削減量」を分析し、利用者へ公開しています。※利用規約の範囲内で、個人を特定しないデータとして分析した結果を公開しています。