サービス概要と解決したい課題
「プレイルーム」は、LINEを通じて離れた友だちと一緒に人狼やポーカーゲームをリアルタイムで楽しめるマルチプレイ専用のゲームアプリです。LIFF技術を使用することで、ネイティブアプリをインストールする必要はなく、LINEのトークやグループへ招待リンクを送り、そのリンクをクリックするだけで一緒に遊べるのが特長です。
現在、「うわさの人狼」「インディアンポーカー」「へたうまクイズ」の3種類のゲームが収録されており、今後も新しいゲームが追加される予定です。どのゲームも、プレイヤーを騙したり騙されたりハラハラするような心理戦を楽しめます。アプリにはチャット機能が搭載されているので、テキストで情報交換をしながら、みんなでワイワイ盛り上がることができます。
このサービスをローンチした2020年は、コロナ禍にともない休校やリモートワークを余儀なくされた時期でした。プレイルームはそのような状況を打破すべく、オンラインでありながら、オフラインで一緒に遊んでいるかのような体験作りを目指しました。身近な友だちとつながるLINEを利用して、気軽に、離れていながらまるで同じ部屋で遊んでいるかのような場を提供したいと考えています。
LINEとの連携
なぜLINE(API)を利用するに至ったのか
プレイルームでLINEを使った理由は、まずはLINEのソーシャルグラフを活かすことができる点が大きな理由です。LINEは日本を中心に幅広い年代の方に利用されており、多くの人々が友だち同士で連絡を取り合っています。そのため、LINEを利用することで、身近な友人同士でのレコメンデーションが広がることを期待しました。また、LIFF技術を使用することで、ユーザーがネイティブアプリをインストールしなくとも同様の体験作りが可能なので、アプリを利用するハードルが低くなり、広がりやすいと考えました。さらに、LINE上で動作するため、ユーザーはゲーム上で新たなアカウントを作成する必要がなく、認証ハードルが低いことも大きなメリットでした。このような観点から、プレイルームではLINEを使うことを選択しました。
リリース後御社にとってどのような効果があったか?
プレイルームは、リリースから2年半で18万人のユーザーを獲得し、現在もユーザーベースは拡大し続けています。広告リソースが乏しい中、口コミやSNSなどからのオーガニック流入が多く、ユーザーの信頼度が高いことがわかりました。特に、新しい出会いのシーズンである4月には、プレイルームが友人との親睦を深めるためのツールとして使われることが多いという話を聞いており、それは私たちのサービスの大きな成果の1つです。
また、当社はLINE公式アカウント向けの受宅開発やコンサルティング業務を行っていますが、プレイルームを体験したクライアント様が自身のLINE公式アカウントにゲームコンテンツを載せたいというオファーをいただくようになり、業務の幅が広がりました。
システムデータ利活用について
ゲームプレイ中に収集したデータを分析し、ユーザーのプレイスタイルや傾向、プレイヤーの行動パターンを研究しています。これらのデータは、ユーザーの嗜好性を把握し、より良いユーザー体験を提供するための手掛かりとなっています。
また、プレイヤーの属性から、より効果的なマーケティング戦略を立てたいと考えています。ゲームということで10代の利用が多いという特性が判明していますので、今後の広告ターゲティングに活かしたいと思います。