LINE API Use Case
LINE API Use Case

LINE公式アカウント上に通販(EC)機能を付与できるLINE拡張サービスの開発事例

システムの解説

突如のアクセスにも柔軟に対応できるGoogle Cloudを利用

インフラはGoogle Cloudを選定しました。理由はFirebaseを基盤にサービス設計をしたため、同じプロジェクト内で完結できるGoogle Cloudを選びました。料金体系も、FirestoreとCloud Functionsは従量課金制なため突如のアクセスに対しても柔軟に対応できるLINE Flex MessageのJSONデータをFirestoreに直接代入することができ取り出す際は、JSONパースすることなく使用することができるため非常に効率よく開発することができるサーバーはCloud Runを採用しており、Docker環境で開発していたサービスをローコストでデプロイできる。

決済サービスは何を選んだのか。選定理由

決済サービスはStripeを選定しました。理由はStripe Connectを基盤に設計したサービスだからです。Stripe Connectには、Standard、Express、Customの3つのタイプがあり、レアではExpressを採用しております。Expressを採用した理由は、Standardより顧客の設定工数が低く、Customより開発側の実装が低いためです。具体的なタイプの違いはStripeの公式ドキュメントに記載されているためこちらをご参考ください。Connectには、顧客の売上から手数料をいただくApplication Feesという機能があります。LINEマーケットプレイスでは月額費用を最低3000円から設定する必要があるため、ビジネスモデル的にこの機能を使用しておりません。実装するにはapplication_fee_amountプロパティーを設定するだけで完了するため手軽に利用することができます。(参考)レアでStripe Connectを選定した最大の理由は、このApplication Fees機能を今後使用したサービスのための実証実験のためです。売上から手数料をいただくビジネスモデルはECに限らず他のビジネスにも転用可能であり、非常に魅力的な機能です。

LINEアプリ上で完結できるショッピング体験の実現を目指す

導入した店舗様の商品を一覧で閲覧できるモールサイトの構築をし、LINE公式アカウント間を行き来しLINEアプリ上で完結できるショッピング体験の実現を目指しております。また、Flex MessageやBot機能のカスタマイズの幅を拡張し、LINE公式アカウントでしか実現できないショッピング体験を提供していきます。

これからサービスを開発される方に一言

LINEを開発する上で、Flex MessageやBotのタイムラインをLIFF(LINE Front-end Framework)とどのように組み合わせて設計するかが大事なポイントだと思います。とくにFlex Messageを顧客ごとにカスタマイズしやすい管理者画面を用意し、配信できる機能の実装はLINEを活用したサービスにおいて必須項目です。Firestoreを使えば、Flex Messageを生成するためのJSONをmapとしてそのまま格納できるため、LINEとFirestoreの相性は非常に高いです。初めてLINEアプリ開発を検討される方はまずFirebaseから検討してみるのがよいと考えます。

FirebaseやStripe(オンライン決済)を活用した他ユーザー導入事例