LINE API Use Case
LINE API Use Case

プロスポーツに新たな観戦体験を創出。NFTムービーコレクションサービス「PLAYBACK 9」と試合連動型ブロックチェーンゲーム「PICKFIVE」の開発事例

システムの解説

安定性や耐障害性、運用のしやすさからAWSとGoogle Cloudを利用

PLAYBACK 9もPICKFIVE も、アプリケーションはいずれもAWSとGoogle Cloud Platformを組み合わせたシステム上に置いています。データベースの安定性や耐障害性、運用のしやすさなどを考慮して、2つのクラウドの良いところを生かして利用しています。データベースやコンテナの運用はAWSに、フロントに近い部分はモバイル開発プラットフォームである Firebase(Google Cloud)を使用しています。現状では、クラウドを使い分けていても安定運用できているので、問題は感じていません。利用するクラウドは、サービス特性など状況に応じて最も使いやすいものをエンジニアが選んで利用することになります。その他のツールとして、オンライン決済のプラットフォームとしてStripeを、CS(Customer Support)ツールにはZendeskなどを使っています。

現地連携の要素を作り、NFTの顧客体験向上を目指す

サービスの発展の方向性には、縦軸と横軸、2方向があると考えています。
縦軸の発展とは、より付加価値の高いサービスを提供していく方向へのサービス展開です。例えば、現時点のPLAYBACK 9 では、単純に試合中の名シーンのムービーを販売し、二次販売される市場を用意しています。これを球場に足を運んだら限定カードがもらえたり、NFTを持っている人は球場で特典サービスを受けられたりといった現地連携の要素を作り込むことで、NFTの獲得範囲の拡大や顧客体験の向上ができるのではと考えています。
PICKFIVEに関しても、選手の活躍予想をさらに活性化させる手段を提案していきます。限られた数の選手の中から活躍する選手を選ぶと、シーズンが進む中でマンネリ感が出てしまう場合があります。継続的に活躍予想に夢中になれる仕掛けを盛り込んでいきたいと思っています。加えて、NFTの購入者には、選手の直筆サインがもらえるといった特典を充実させていきます。
一方、横軸の発展とは、サービスの対象を他球団や他のスポーツまで拡大する方向へのサービス展開です。やはり、他球団も含めて名シーンのコレクションや活躍予想をしたいというのは、ユーザーが自然に望むことだと思います。

LINEのAPIに対する要望

まだ日本ではNFTを利用したサービスの浸透は十分進んでいない状態にあると考えています。一部で投機的観点から価格が暴騰しているNFTはありますが、魅力的な価値がないNFTでは長続きしないのではないでしょうか。私たちは、魅力的なサービスを提案し続け、NFTを使ったサービスの魅力を草の根的に伝えていきたいと考えています。こうした中で、日本で多くのユーザーを持つLINEには、より多くのユーザーにNFTの魅力を認知していただくためのさらなるサポートを期待します。

これからサービスを開発される方に一言

LINE Blockchainは、簡単にウォレットを開設できるなど、ユーザーにとって使いやすい数々の特長を備えています。また、アプリケーションを開発する側の企業にとっても、導入する際の工数やコストを圧縮できるなどのメリットがあります。LINE NFTのような日本でNFTを取引するための大きな市場も利用可能です。幅広いユーザーに向けて、既存のコンテンツを有効活用しながら軽いフットワークでNFT化したいと考えている企業にとっては、有力な選択肢になることでしょう。

ユーザー導入事例関連リンク

利用しているAPIのリンク

Google Cloud Platform(GCP)やStripe(オンライン決済)を活用した他ユーザー導入事例