サービス概要と解決したい課題
ペアケアはLINEを利用した生理日予測・共有サービスです。アプリのDL不要で、LINE公式アカウントを友だち追加するだけで、生理日の予測ができます。また、生理日記録だけでなく体調の記録や提携医師への相談など多数の機能をLINE上で実現しています。日本において「生理」はまだ人に言いづらい文化であり、症状にも個人差があるため不安を持っても7割が何もせず自己解決しているというデータがあります。こうした状況を踏まえ、私たちはすべての人に生理や身体に関する「気付き」と「安心」を提供するためにペアケアをはじめました。ペアケアを通して自分自身やパートナーの身体について知りケアしていくことでより豊かな生活ができる社会の実現を目指しています。
LINEとの連携
なぜLINE(API)を利用するに至ったのか
生理日予測アプリは多数ありますが、ユーザーインタビューをしてみると「生理日の記録を忘れてしまう」「ホーム画面にアイコンがあることが恥ずかしい」「パートナーと共有するにしても、メールで一方的に通知を届けるのは押し付けがましい」という声がありました。そこでLINEを利用しようというアイデアが生まれました。 リリース後も、「友だちとのLINEのやりとりのついでに記録できるので忘れにくい」「ホーム画面にアイコンを置く必要がなく通知が届いても恥ずかしくない」「男性にとっても、アプリをインストールするより、LINEの友だち追加のほうが気軽」という反響をいただいています。
リリース後御社にとってどのような効果があったか?
2019年9月4日にサービスを公開すると、X(旧Twitter)を中心にサービスが拡散し、1週間で3000人ほどのユーザーが友だち追加しました。現在では友だち数が50万人を突破しています。(2023年3月時点。Entale社調べ) 「PMSでイライラしてるとき、そのことをパートナーに伝えるべきかどうか悩んでいたから、すごくありがたい」と、女性の方はもちろん「夫婦で生理日をLINEで共有できるのは助かる」と男性からも反響がありました。
システムデータ利活用について
LIFFを用いて記録時に一人ひとりの生理日やその日の体調に合わせたアドバイスを送信しています。特にPMSは200種類以上とも言われるほど個人差があるものなので、ユーザーが毎月我慢して終わりではなく、生理前後の変化や傾向に気づくことで、あらかじめ対策することができるような工夫をしています。例えば、排卵痛(卵子が排出されるときに感じる痛み)が毎月続くようになったことに気づき、婦人科で診てもらったら疾患が見つかったというユーザーもいらっしゃいます。また、記録されたデータやユーザーの声を元に商品開発を行ったり製薬会社との提携を通し女性の健康課題の解決に向けた取り組みも行っています。