LINE API Use Case

SkillBoxの技術事例 | メールアドレスがない社員もLINEの通知で利用率大幅UP!

システムの解説

AWSを基盤としたプロジェクトの技術構成

私たちのプロジェクトでは、システムの基盤としてAmazon Web Services(以下、AWS)を選択しました。バックエンドには、機械学習のモデルを簡単に組み込めるPythonというプログラミング言語を使用しています。プロジェクトで使用するフレームワークには、ECS及びLambdaの双方で実行がしやすいように軽量なフレームワークであるFlaskを採用しています。CloudfrontとS3でvue.jsの動作するフロントエンド環境と、ECS+Flaskのバックエンド環境を構築し、データベースにはAuroraDBを使用しています。ECS上でLINE APIからのコールバックを受け付け、またAWS LambdaにてLINE APIを利用したユーザーへの定時通知処理を実行しています。CIにはGithub Actionsを、CDにはAWSのCode Pipelineを利用しています。LINEに関しては、今回通知を目的としているため、LINE WORKSとMessaging APIを利用しています。

回答習慣の形成と離職率改善への寄与

会社のメールアドレスを持たなかった企業においてもSkillBoxを導入していただけるようになり、実際にLINE APIの連携機能(LINE WORKS、Messaging API)を利用している導入企業様からは簡単で使いやすいと非常に高い評価をいただいています。例えば実際の事例として、美容クリニックを全国に展開している株式会社オリーブスパ様が挙げられます。新入社員に対して元々は紙による日報運用でサポートをされていたのですが、SkillBoxはそれを便利に進化させたものとして評価いただいており、個人携帯の利用に関して「運用開始にあたっては特に何の問題もなく現場からすんなり受け入れられた」「離職防止に役立っているという実感がある」と大変お喜びいただいています。※
【SkillBox導入事例】株式会社オリーブスパ様

SkillBoxの今後の機能改善に向けた展望

SkillBoxに関しては、今後も継続的に、より便利に使え、より効果が出るように機能改善をしていきたいと考えています。その際意識したいこととして、「使う側が楽しいシステムでないといけない」ということを社内では話しています。この中には、例えばゲームフィケーションのようにゲーム性を持たせるというシステム内容に関する「ハード面の話」もあるのですが、運用面に関する「ソフト面の話」として、「いかにストレスなく自然な形で回答の習慣化を促すか」というテーマも含まれています。この点において、回答依頼の通知を行うこと、あるいは回答をする際の端末に関しての工夫ということも継続的に考えていく必要があり、LINEとのAPI連携は今後さらに工夫ができるところかもしれないと考えています。例えば LINE公式アカウント上でSkillBoxの回答をそのまま行えるようになったり、SkillBoxでなされたコメントをLINE公式アカウント上でそのまま読めるようにするなど、将来的な構想部分ではありますが、利用者が手軽に使えるようにする工夫を今後さらに推し進めていければと考えています。

LINE APIに対する要望

LINE APIはドキュメントも豊富で導入はスムーズに行えました。現状はLINEに通知を送信してそこからの入力はWeb上で行っていますが、LINE上での入力の実装も検討していました。その際に複数の選択や入力が必要になるフォームにおいて一度回答した内容の取り消しや編集を行うフローが複雑になりがちだった為、断念しました。通知処理としてLINE WORKS APIも利用していますが、こちらはエラーメッセージに含まれる情報が少なくなぜエラーになったのか、要因が1つに特定できないケースがありました。

これからLINE APIを使って開発される方へ

LINE APIを用いたサービスを2年以上運用していますが、今のところ通信でのエラーなどの問題が出たケースがほとんどなく、現状では並行で導入している類似の他社サービスよりも安定して利用できています。

ユーザー導入事例関連リンク

利用しているAPIのリンク

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