オンデマンド交通で繋ぐ地域活性化:東伊豆と焼津の新たな挑戦
合同会社うさぎ企画と開発として株式会社ヴァル研究所が東伊豆と焼津の両地域の行政と連携し、地域交流を促進するための新しい試みとしてオンデマンド交通の実証実験を行っています。この取り組みは、2024年2月現在、期間限定で展開されており、移動手段と交流イベントを組み合わせることで、地域内の交流を活性化させることを目指しています。
焼津市では、14万人が暮らす中堅都市が、ものづくりの街としての歴史を持ちながらも、従来のB2Bビジネスに新たな風を吹き込むため、スタートアップや副業を行う人材を積極的に招き、地域課題の解決に取り組んでいます。この実験を通じて、コワーキングスペースやイベントなど、様々な交流の場をオンデマンド交通でつなぎ、新たに参加する外部人材に地元企業との接触機会を提供し、彼らが地域の新たな関係人口として定着することを期待しています。一方で、人口1万人の小規模な東伊豆町では、人口減少が進む中で、首都圏からの移住者が増加しています。特に、移住者は退職した年配層とリモートワーク可能な若年層に大別され、これらの人々が地域に新しい活力をもたらす可能性を秘めています。私たちは、これら移住者のスキルや経験を地域の課題解決に活かしたいと考えており、オンデマンド交通を利用して地域活動に積極的に巻き込むことで、地域の課題解決の主役となることを期待しています。このように、東伊豆と焼津でのオンデマンド交通実験は、地域の様々な課題に対応し、地域内外の人々が新たに交流する機会を創出することで、地域社会の活性化に寄与することを目指しています。
LINEとの連携
LINEを活用したサービス開発:コスト削減とユーザー満足度の向上
LINEは幅広い年齢層に利用されているアプリです。そのため、開発においてはLINE自体がユーザーインターフェースとなり、裏側の機能開発に集中することができます。これにより開発コストを削減しつつも、ユーザーにとって魅力的なサービスを提供することが可能になります。
また、行政機関もLINE公式アカウントを開設されており、市民の方々が既に親しんでいるプラットフォーム上でサービスを提供することができるため、新たなサービスを利用する際の心理的なハードルを大きく下げることができます。このような背景から、私たちはLINEをサービスのプラットフォームとして活用することを決定しました。
データを活かしたサービス提案
私たちは、提供するサービスの質をさらに向上させるために、どのようなユーザーが利用しているのか、またどのような情報やサービスに対して需要があるのかといったデータを収集しています。このデータを基にして、サービス企画を手がけるうさぎ企画さんに具体的な情報として提供し、よりユーザーのニーズに合ったサービスの企画・改善に活用いただいております※。
例えば、特定の地域や年齢層からのアクセスが多いことがわかれば、そのユーザー層に合わせたキャンペーンや新サービスの提案が可能になります。また、人気のあるコンテンツや機能に関する洞察も、今後のサービス開発やマーケティング戦略を練る上で非常に有益です。
データはサービスを充実させる上で欠かせない要素であり、私たちとうさぎ企画さんの間での連携を強化し、よりユーザーにとっての利便性と満足度を高めていきたいと思っています。
※LINEアカウントと紐づいた行動データの取得・活用にはユーザーの許諾が必須となります。