LINE API Use Case

地域課題を解決するデマンド交通の技術事例 | デマンド交通による新しい地域活性化の形

システムの解説

AWSを活用したサーバレスアーキテクチャの採用とそのメリット

私たちは、インフラにAWSを選択し、バックエンドはAPI Gateway, CDK, Lambda, DynamoDBを利用し、フロントエンドはNuxt.jsでアプリケーション作成し、Cloudfront, S3を利用してホストしました。開発にかけることができる期間が限られていたため、サーバレスなサービスを選択することで環境構築や管理にかかるコストを削減し、アプリケーションの開発自体に専念することができました。さらに、必要に応じて機能の追加や拡張がスムーズに行えるため、ビジネスの成長に合わせてシステムを柔軟に進化させることが可能です。
また、デマンド予約機能には弊社内部で利用している機能を流用し、カード決済には小田急電鉄様と弊社で開発している「MaaS Japan」という共通データ基盤の決済機能を利用しています。
EMotでも実績がある既存のシステムを活用することで、システム設計や開発にかかるコストを大幅に削減でき、かつ安定性のあるサービスを提供できました。

LINEを駆使したサービス改善:東伊豆プロジェクトの学びと展開

東伊豆のプロジェクト担当者からプロジェクトに再度取り組みたいという前向きなフィードバックをいただき、非常に良い反応を得られました。
このプロジェクトでは、LINEを利用することでユーザーの利便性を大幅に向上させることができました。ユーザーは、LINEアプリを通じて直接予約が可能になり、職員は、ユーザーがアプリで予約できるようになったことで他の業務に時間を使えるようになりました。今後も東伊豆のプロジェクトを含むさまざまな取り組みを通じて、LINEを活用したサービスの充実を図り、より多くのユーザー(CX)と職員(EX)にとって便利で価値のある体験(DX)を提供していきたいと考えています。

クーポン機能の追加による地域活性化と交流促進の構想

開発期間が短かったこともあり実施できませんでしたが、MaaS Japanの機能として、電子チケットの組成もできるのでクーポン機能などを追加できたらと思っていました。クーポン機能を追加することで地域の回遊企画が充実し、目的である地域交流がより盛んになると考えています。

LINEのAPIに対する要望

開発中のテストにおいて、LINEは自分のアカウントで確認が必要であり、OSが異なる端末など複数の端末で実機検証できないのが難点です。ダミーアカウントの利用やクラウド上でダミーアカウント用のLINE端末検証ができるようになると、より開発や運用保守がしやすいと思っています。

LINE APIとのシームレスな連携:LIFFを用いたサービス拡充の展望

LINE Front-end Framework(以下、LIFF)を活用した事例がより増えていってほしいと思っています。LIFFは、LINEプラットフォーム上で動作するウェブアプリケーションを簡単に開発できるツールであり、これを利用することでユーザーに対してより豊富な体験を提供することが可能です。また、LIFFを用いることで、LINEアプリ内で直接ウェブコンテンツを表示させたり、LINEの機能とウェブアプリケーションをシームレスに連携させたりすることができます。開発コストを下げ、スムーズにサービスを利用することができるので、LINE APIを組み込んだサービスが増えていきより盛り上がると良いなと思っています。

ユーザー導入事例関連リンク

利用しているAPIのリンク

AWSを活用した他ユーザー導入事例