anybot for ChatGPTの開発背景
「anybot for ChatGPT」はChatGPTを活⽤し、事前に学習された情報をもって利⽤者の質問に対しAIが回答します。社内コミュニケーションの円滑化や顧客とのコミュニケーションを促進させるには⾼いコストを必要とするため、根本的な解決が⾮常に難しい分野となります。ですが、ChatGPTの登場により⼈の⼿を介さずとも、⾃然⾔語を正しく理解し必要な情報を⼈が理解しやすい⾔葉にまとめて回答ができるようになったため、anybotでもこれを利⽤し、コミュニケーションの円滑化・促進が図れる機能を実装しようと考えました。⼀⽅で、ChatGPTはユーザーとの会話履歴の管理が不⾜していることや、新たに情報が覚えられないこと、情報源が2021年の9⽉時点(2023年11⽉ChatGPT-3の場合)で⽌まっていることから、最新の情報にアクセスができないことなどが課題として挙がっており、企業への導⼊が進んでいないという話があります。そこで、これまでチャットボットを提供してきた⾃分たちの知⾒を活かし、安全でかつChatGPTの弱点を補ったサービスを提供したいと考え、「anybot for ChatGPT」というプロダクトの開発に⾄りました。
LINEとの連携
企業と顧客をつなぐLINE公式アカウント
LINE公式アカウントが登場して以来、顧客とのコミュニケーションをLINE上で⾏う企業が増え続けています。⽇々の利⽤者数が⾮常に多いプラットフォームであるため、情報の周知がしやすく企業とLINE利⽤者をつなぐ⼀番有効的なアプリケーションといえます。そのため、⽇常に溶け込んでいるツールを活⽤して、コミュニケーションの円滑化を⾏いたいと考え利⽤に⾄りました。
多数企業からの高い関心と課題
リリース直後からありがたいことに、毎⽉1,000件以上のお問い合わせをいただいております。多くの企業にご利⽤いただく中で、現時点のChatGPTでできることの限界や、⼈の作業との棲み分けに対する課題が明確になってきました。そのため、これらの課題も解決できないかと⽇々、試⾏錯誤しています。
学習データの品質向上への取り組み
登録された学習データの中からユーザーからの質問に関連したデータを取得したり、ユーザーとの会話履歴を持って⽂脈や質問の意図を正しくChatGPTに理解させるために利⽤しています。またanybotが回答できなかったユーザーからの質問を⼀覧化し学習データの登録を促したり、ユーザーの属性によって回答時に利⽤する学習データセットを変更したり、OpenAIのAPIが不安定な時やエラー検出した時に管理者へ通知を出して潜在的なリスクに備えやすくしたりするためにもユーザーの⼊⼒情報や登録データの活⽤をしています。ユーザーからの質問や、弊社サービスから出した回答を保管することで、お客様の学習データ品質向上・設定適正化に役⽴てています。
※LINEアカウントと紐づいた⾏動データの取得・活⽤にはユーザーの許諾を得た上で取得しております。