LINE API Use Case
対話型コマース「Atouch」が切り拓く新しいエンタメ体験
対話型コマース「Atouch」が切り拓く新しいエンタメ体験
IRISデータラボ株式会社 共同創業者・取締役 井上 晋助氏 / TOHOKU360 代表・編集長 安藤 歩美氏
2024年11月5日
IRISデータラボ株式会社では、LINEアプリまたはLINE公式アカウントにて対話型Atouchを開発・提供しております。メタバースや動画型コマースを組み合わせることで、どのようなサービスを展開できるかをIRISデータラボ 株式会社 取締役 井上晋助にお話を伺いました。
IRISデータラボ株式会社 井上 晋助氏

IRISデータラボ株式会社 共同創業者・取締役
一般社団法人 デジタル田園都市国家構想応援団 理事
地域DXプロデューサー

井上 晋助氏

高専卒業後、大手システム開発に従事し、日本初のPHPオープンソースソフトウェアを発表してアワードを受賞。その後、Mixiの立ち上げ支援や、楽天のリプレースやTwitterなどのWebサービス普及に貢献。2019年にIRISデータラボ株式会社を設立し、LINE株式会社の公共政策室に兼務しコロナ対策支援を推進。現在は「Atouch」を通じた対話型コマースやLINEエンタメアカウントの提供で大手企業やエンタメ業界のDX化を支援し、地域創生にも尽力している。

TOHOKU360 代表・編集長  安藤 歩美氏

TOHOKU360 代表・編集長 安藤 歩美氏

東京大学公共政策大学院修了後、産経新聞記者として宮城県に赴任、東日本大震災後の東北各地を取材。独立後、Yahoo!ニュースで解説記事を執筆。2016年に日本初のVRニュースサイト「TOHOKU360」を設立。NHKラジオや「ヤング日経」編集デスクなど、幅広いメディアで活躍。現在は東京と宮城を往復し、メディアの立ち上げや編集支援に携わっている。

安藤 IRISデータラボ株式会社について教えていただけますでしょうか?

井上 IRISデータラボは、2020年から政府、官公庁、自治体向けにLINEヤフー社として連携し、コロナ対策のLINE公式アカウントを現在進行系で数多く対応してまいりました。

IRISデータラボ株式会社 2020年から2021年の軌跡

IRISデータラボ株式会社 2020年から2021年の軌跡

その中でもLINEのトークルームでの体験において、「購入」での離脱が目立っており、LINE公式アカウント/LINEミニアプリ外での購入体験に課題を感じておりました。2022年からは自社サービスとして対話型EC「Atouch」を提供しており、LINE公式アカウントのトークルーム内で対話形式でユーザーにモノ・コトを販売することができます。基礎自治体から始まり、今では通販会社、エンタメ関連の企業様と累計700社に導入いただいております。

LINE内でのマーケティングの弱点をカバー

LINE内でのマーケティングの弱点をカバー

安藤 ありがとうございます。IRISデータラボがコロナ対策のLINE公式アカウントを通じて、政府や自治体と積極的に連携されてきた実績は非常に心強いですね。ずばり、Atouchの価値はなんでしょうか?

井上 ユーザーに「即買」していただけるところでしょうか。LINE公式アカウント上で直感的に商品をタップし、会話のようなシームレスな購入体験はユーザーにご好評いただいており、LINEヤフー様からもコマースバッジをいただきました。”クイックタグ”を使うと、ユーザーはわずか数秒足らずで購入まで辿り着けます。

サービス「Atouch」

また、一般的にLINE公式アカウントのブロック率は40~60%ほどですが、Atouch導入後、ユーザーが1度でも商品を購入すると4.0%程度に抑えられます。ユーザーとのコミュニケーションが継続的に行われることでリピーターの増加が実現しました。LINEの強みである”対話を軸”に顧客との関係性構築が深めやすいと言えますよね。

CVRを最大化するAtochの活用

CVRを最大化するAtochの活用

安藤 スムーズな購入体験から顧客と繋がり続けられるわけですね。そういえば以前、私が司会を務めさせていただいた、官民連携のイベント「Japan DX Player Award」でも使われていましたよね。地方創生に関するプロジェクトにスポットを当て、応援・投票する仕組みで活用されていたのですが、ごくごく自然な形で操作していたのですが、Atouchだとわからないほどでした、、笑

Japan DX Player Award

井上 まさに「あ、タッチですね。」笑
また、最近はLINEヤフー社で発表があった「LINEエンタメアカウント」での一部機能である対話型コマースとしても提供させただいており、チケット販売についても先行販売~当日の入場のもぎり対応まで一気通貫してLINEで完結する取り組みも実績があります。

KING SUPER LIVE 2024 購入フロー

最近はタレントの所属企業・コミュニティをお持ちの企業やファンの方に向けて、グッズやチケットでの展開、LINE内でのエンタメ体験も提携企業とのコラボレーションで展開しております。

安藤 そうだったのですね!このイベントでは、メタバースを提供するVma plus株式会社との連携されたともお聞きしました。

井上 はい、富士山花火スピードウェイにてユーザーはLINE公式アカウント内のリッチメニューからワンクリックでメタバースに入り、リアルな花火大会を擬似的に体験いただきました。これらは「当日イベントに行きたいけど行けなかった層」、「イベントに行ってみたいがリアルの体験に悩んでいる層」向けに展開したり、先ほどご紹介したKING SUPER LIVE 2024においては、「イベント後のメンバーシップ会員様向け」に限定コンテンツの配信会場としても展開させていただきました。

富士山花火

安藤 なるほど、リアル体験のオンライン購入を促せるということでしょうか。確かに私自身もリアルは体験しないとわからないので、オンライン購入のハードルになっているなぁと思ったのですごく共感できます。

安藤 そして、最近は映像型コマースを提供するパロニム株式会社とも連携されていますが、企業やユーザーにとってどのような価値が生まれるのでしょうか?

井上 パロニム社とはLINE公式アカウントでショート動画で売上UPできる次世代型ECソリューションのAtouch Tigを展開しております。具体的には、触れるショート動画でSNSから直接集客、購買を後押しLINEのトーク画面上で決済まで完結する直線的な体験を提供しております。

Atouch Tigデモ

安藤 ありがとうございます。タレントやインフルエンサーのLINE公式アカウントや企業様とのタイアップ動画をLINE公式アカウントで活用いただく際、有効そうですね。例えば、今までだと同じLINE公式アカウントで同じ画像で商品を訴求してたと思いますが、AtouchTig導入すると好きなインフルエンサーに商品を動画でレコメンドされると私もついつい視聴する気がします。

井上 そうなんです。例えば、流入元のインフルエンサーによって、同じ商品だけどインフルエンサーの紹介動画を出し分けるということも可能です。

安藤 それだと個人の趣味嗜好に沿ったLINEアプリ上でのマーケティングが可能ですね!今後もLINEを活用した または LINEを利用したAtouchの普及が楽しみです。今日は貴重なお話をありがとうございました。

(取材/安藤 歩美氏)

IRISデータラボ株式会社企業ロゴ
企業名IRISデータラボ株式会社
URLhttps://iris-corp.co.jp/

会社の紹介情報

IRISデータラボ株式会社は、2020年より政府や自治体向けにLINEヤフー株式会社と協力し、コロナ対策のLINE公式アカウントを多数サポートしてきました。その経験を活かし、2022年10月にLINE公式アカウントAPIツール「Atouch(アタッチ)」をリリース。これにより、企業はLINE上で商品陳列や決済が可能となり、顧客はIDやパスワードなしで購入を完了できます。さらに、2024年度にはデジタル電子チケットの販売やライブコマース機能「Atouch Tig」を導入し、「ECを、もっと、みんなのそばに。」という理念のもと、エンドユーザーへの価値提供を強化しています。

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